不妊治療は女性だけに原因があるのではない精子クライシスと男性不妊

「赤ちゃんはどうやって産まれるの?」

「赤ちゃんはコウノトリが運んでくるんだよ。」

こんな言葉が日本では子供に説明している最もポピュラーな質問に対する答えではないでしょうか?

コウノトリが本当に運んできてくれるとどれだけ嬉しいでしょうか。

最近、産婦人科で不妊治療をされている夫婦の数は年々増加していると言われています。

その原因は結婚の年齢の高齢化と女性の著しい社会への進出と地位確立にあると言われています。

上記のような理由を挙げられると、不妊の原因は女性にあると言われているような気がしてなりません。

果たしてそうでしょうか?実際に不妊治療を行ってみるとわかることがたくさんあります。

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男性の精子に何らかの原因があるケースでの不妊治療

 

不妊治療は夫婦二人で行い一緒に最終ゴール妊娠を目指すという事が大前提としてあります。

 

妊治療と聞くと女性に原因があると勝手にイメージしている人が多いそうです。

実際はどうでしょう?

大前提を置いたうえでの男性側にある原因は全体の30パーセントを

占めるそうです。

では男性不妊の原因の割合はどうなっているのでしょう?

2017年の厚生労働省の調べでは下記の原因に分類されます。

  1. 精子力の低下         82.4%
  2. 男性器の機能障害       13.5%
  3. 精子の通り道が詰まっている  3.9%

男性の精子が抱える問題点 精子力 とは?

  • 精子の数
  • 精子の形
  • 精子の活動力

が低下しているという事です。

82.4%の内訳は

原因不明が 42.1%

精索静脈瘤 30.2%

染色体・遺伝子異常10.1%となっています。

原因不明を除いて2番目に多い 精索静脈瘤とは?

精巣の周囲の静脈に瘤(こぶ)のようなものができる病気です。

静脈瘤と聞くと正直ビビっちゃいますが成人男性の8~23%がかかる疾患で男性不妊の方の30%はこの精索静脈瘤が理由だそうなのです。

放っておいて治癒する事はまずないそうなので日帰り手術等の施術で治癒するそうなので左の陰嚢部に症状が出やすいそうなので心辺りがある方は一度泌尿器科を受診することをおすすめします。

男性不妊に影響する年齢と精子の質

昨年行われた調査で欧米人の精子の数は40年間で半数に減っているそうです。

日本はどうでしょう?

欧州の4か国フィンランド、スコットランド、フランス、デンマークと比べると

日本は最低値を示す結果で深刻な状態だそうです。

ある年齢を境に受精卵の細胞分裂をさせる力のない精子が大量増加する可能性があるらしいのです。

まさに、クライシス=危機

精子の危機なのです。

子供の出来ない原因を今まではきちっと調べていない限り女性に押し付けてきた印象が否めませんが、様々な研究結果や統計上で不妊理由の半分は男性にある❗と紐付けられてる以上今後は男性も協力的に積極的に取り組む必要があるでしょうね。

精子クライシス、精子の数と運動率

WHO(世界保健機関)によると自然妊娠するには精液1ミリリットル中に精子が1,500万以上で尚且つ活発に動いているものが40%以上いるのが望ましいとされています。

当然上記の水準を充たす精子力を持った男性も多いでしょうが、水準未満の男性も少なからず居るのが現状のようです。

数は1,500万以上居るが運動率が40%に達していなかったり、その逆に数は多いが運動率が悪い等問題が浮き彫りになるなかで最新の研究で新たに解ってきたことがあるといいます。

精子の老化に伴って数も運動率も問題ないが中身が老化しているというのです。

35才を過ぎると精子の力が衰え細胞分裂する力が弱まる事があるそうです。

なぜそのようなことが起きるのか?

原因のひとつとして考えられているのが精子の中のDNAの損傷だそうです。

精子は卵子の中に入って互いのDNAが結び付くと成長する土台が出来上がり細胞分裂が始まって成長していくのですが、精子のDNAが損傷していると細胞分裂が進まないと考えられるそうです。

精子の数

精子の運動率

に加えて今後は

精子の質が大事になってくるという事です。

精子クライシス衰えた精子は復活するのか?

男性は精子が居れば子供が出来る能力があるか?と言えば今後の答えは「ノー」のようです。

数、活き、質の三拍子揃ってこそのようです。

現時点で科学的根拠で復活すべきものはあまりないようですが日常の生活を改善することで質が向上すると考えられているようです。

  • 禁煙する
  • 禁欲生活の誤解
  • ブリーフよりもトランクス
  • 膝上でのPC操作
  • 妊活中のサウナ
  • 自転車の運転
  • 育毛剤などのサプリメントの摂取

喫煙はやはり百害有って1利なし、タバコに含まれる有害物質が精子の数や運動率、質等に悪影響を与える恐れがあります。

禁欲生活で精子を温存することで精子の質が上がると考えるようですが3日以上禁欲して精子を温存すると死滅精子の数も増加し運動率も下がるため良くありません。

熱を与える行為も良くない為膝上でのPC操作やサウナブリーフで風通しが悪かったり、締め付ける自転車を漕いで摩擦熱や圧迫を与える行為も良くないそうです。

飲み薬による増毛は非常に効果が見込めるそうですがホルモンバランスが崩れ精子に悪影響を与える為良くないそうです。

後は食生活や肥満の解消等気を付けることで精子の質向上に繋がるかもしれません。

晩婚化が進み少子化に拍車がかかって居るかもしれない今の日本で不妊治療を経験してでも子供を授かりたい人も多く居ます。

冒頭にも記しましたが、不妊治療は夫婦二人のものです。

二人で協力しあって素晴らしいゴールにたどり着けると良いですね。





 

 

 

 

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