以前あるイベントで生前の三沢光晴氏に質問に応えて頂いた事があります。
日本人レスラーと外国人レスラーそれぞれ対戦して一番強かったのは誰ですか?
と質問させていただきました。
すると三沢光晴氏は額ににじむ汗を人差し指で飛ばしつつこう答えてくれました。
「日本人は○○外国人は○○」
この記事の目次
プロレス最強列伝一番強いのは新日本プロレスリング?全日本プロレスリング?
現在のプロレスラーは皆身体も大きくて技も激しいのが多く見ていて迫力がありますね。更にイケメンレスラーも多く女性のファンもかなり増えたそうですね。
1970年後期から1980年代にかけて空前のプロレスブームがありました。
ジャイアント馬場の率いる全日本プロレスリングとアントニオ猪木が率いる新日本プロレスリングどちらもゴールデンタイムにテレビ放送があり日本中がテレビの前で釘付けになりました。
技を受けて見せる美学の「王道プロレス」の全日本プロレスリングと強さを前面に押し出す「ストロングスタイル」の新日本プロレス一体どちらが強いのだろうと良く友達と話をしたものです。
王道プロレス全日本プロレスリングの主要レスラー
1980年前後のプロレス全盛期当時全日本プロレスリングは日本人レスラー対外国人レスラーの対決が多く行われていました。
中でも人気を博したのが日本人レスラーではジャイアント馬場は勿論ミュンヘンオリンピックでレスリング代表として戦ったジャンボ鶴田や天龍源一郎に大仁田厚司など若手の台頭も著しい時期でした。
外国人レスラーではドリーとテリーの兄弟コンビであるザ・ファンクスと東洋の魔術師の異名を持つアブドーラザブッチャーにザ・シークの流血の抗争も人気でした。
他にもバラエティ番組などでもお馴染みだった覆面レスラーのザ・デストロイヤーやミスタープロレスと呼ばれたハーリーレース、鉄の爪フリッツフォンエリック、人間風車のビルロビンソンや狂乱の貴公子リックフレアーに人間キングコングブルーザーブロディやスカイハイの入場曲が有名な元祖空中技のメキシカンルチャミルマスカラス等かなり豊富な実力も人気も兼ね備えた外国人レスラーが所属していました。
そして80年代半ばから後半には新日本プロレスリングから外国人レスラーの浮沈艦スタンハンセン、長州力、谷津嘉章らが参戦し2代目タイガーマスク(三沢光晴)や阿修羅原そして覆面を脱いだ三沢光晴、川田利明、田上明、小橋建太の4天王時代へとつながっていきます
ストロングスタイル新日本プロレスリングの主要レスラー
1981年4月23日燃える闘魂アントニオ猪木の人気は絶大なるものがあった新日本プロレスリングに衝撃が走りました。
漫画の世界のタイガーマスク2世とのコラボレスラー「タイガーマスク」が華麗なる空中技を駆使してデビューしたのです。
ストロングスタイルとは力道山のようなケンカのような怒りの迫力とカールゴッチの技の技術の攻防を兼ね備えたプロレスと提唱しプロレスこそが一番強い格闘技であると公言して、いつ何時誰の挑戦でも受けると異種格闘技戦を行ったり強さを打ち出していました。
日本人レスラーはアントニオ猪木を筆頭に坂口征二、藤波辰爾、長州力、木村健吾らが追従する感じでした。
若手では前田日明や高田伸彦、後期には橋本信也、武藤敬司、蝶野正洋ら闘魂三銃士が台頭してきます
ジュニアではタイガーマスクがデビューしライバルであっ
小林邦昭、グラン浜田や越中史郎に外国人ジュニアレスラーのダイナマイトキッド、ブラックタイガー等の人気レスラーが在籍していました。
日本人レスラー同氏の戦いも多かったのですが全日本とはまた違った外国人レスラーが魅力でもありました。
人間山脈の異名で身長2メートル20センチのアンドレザジャイアント、ディックマードックにミルマスカラスの弟ドスカラスやアックスボンバーという強烈なラリアットを武器にした鋼の肉体な持ち主ハルクホーガン顔にペインティングを施した超マッスルタッグのロードウォーリアーズにバンバンビガロ等の個性的なレスラーが多く来日していました。
長州力の猪木に対する咬ませ犬じゃないの発言から反乱や長州藤波の抗争や長州や前田日明の離脱など仲間割れだったりのショッキングな出来事が多くドキドキさせられながら抗争も楽しみの一つでした。
新日本プロレスリングと全日本プロレスリングによる交流は?
当時は新日本のレスラーが強い!いやいや、戦えば絶対ジャンボ鶴田が一番誰よりも強い!!など議論をいろいろ交わしたものです。
何故なら外国人レスラーは引き抜きなどでお互いのマットを行き来していたことも割とあったようですが日本人レスラーの人気どころは新日本、全日本で馬場、猪木2大体制になってからは長州力が新日本から離脱して全日本のリングに上がるまで対決を見ることが叶わなかったからです。
「プロレススターウオーズ」という漫画で新日本プロレスと全日本プロレスの合同興行で新日全日連合軍レスラーとアメリカンプロレスが対抗戦で戦うというストーリーにワクワクしたものです。
ちなみにその対戦タッグを明記してみます。
ザファンクス(坂口征二・阿修羅原組の代役)対アブドーラザブッチャー・ザシーク
ザグレートカブキ・ケンドーナガサキ対テリーゴディ・マイケルヘイズ
天龍源一郎・長州力対ハーリーレイス・ハルクホーガン
ジャンボ鶴田・藤波辰爾対ブルーザーブロディ・スタンハンセン
ジャイアント馬場・アントニオ猪木対ロードウォーリアーズ
の5試合です。当時夢のような話で心が躍りました。
現在では他団体でも交流があって人気レスラーの戦いが見れることもあったりしますが当時はいろいろな利権がからみむずかしかったようです。
三沢光晴が語った日本人・外国人最強レスラー
アフラーアン「今まで対戦したレスラーで最強だった日本人・外国人それぞれ教えてください。」
三沢光晴氏「鶴田さんとか強かったねー」即答でした。
ジャンボ最強説信者のアフラーアンは「おぅおぅ」と叫んでしまいました。
外国人はどうでしょう?
三沢光晴氏「うーん・・・」
アフラーアン「スタンハンセンとかブルーザーブロディはどうでしょう?」
三沢光晴氏「ハンセンは縦の動きは強いけど揺さぶると脆いんだよね~」
三沢光晴氏「ブロディはやったことがないんでわからいかな~」
とのことでした。
三沢光晴氏は2009年6月13日に46歳の若さでこの世を去ってしまいました。
2代目タイガーマスク、三沢光晴として全日本プロレスリングやプロレスリングノアで熱い戦いを繰り広げた三沢光晴氏に少しだけですがインタビューさせて頂くことができて光栄でした。
余談ですがその時にアフラーアンの隣には円ひろし氏が偶然いらっしゃって三沢光晴氏に川田利明氏との確執は?という質問を投げかけていました。